より早い社会復帰を目指して(テスト)
両膝を同時に手術することで、入院期間を短縮することができます
両膝同時人工関節置換術について(両膝同時TKA、UKA)
通常片足ずつ手術を行うことが多い人工関節置換術ですが、当院では両膝の手術を同時に1日で行うことができます。現在、人工膝関節の患者さんの約半数は両膝同時手術の方々です。両膝同時手術は、両膝の痛みが非常に強く歩行困難な方やO脚変形がひどい方など、片膝ずつ手術してもすぐに歩けそうにない場合や、両膝の手術を短い入院期間で希望されている方に行います。重症な両膝患者さんでも片膝のみの手術と変わらないほど早いリハビリと早い社会復帰が可能となります。
しかし両膝同時手術は手術時間が長くなり、出血や血栓症の危険も増えるなど難しい面もあります。このため当院では両膝同時手術の実施を見送っていましたが、手術手技の改良や熟練したスタッフの育成、最新の自己血輸血機器や血栓予防薬の導入により万全の体制が整ったと判断し平成19年より行っております。

両膝同時に手術をした患者さんの術前術後の写真
血栓を予防して早く安全な社会復帰へ
血栓形成予防について
血栓とは血管の中にできる血の塊のことで、文字通り栓のように血管をせき止めてしまうこともあります。これを深部静脈血栓症といい、足全体が腫れて回復に長期間かかります。また、この血栓が剥がれて血管の中を流れて肺につまってしまうことがあります。これを肺梗塞といい、命にかかわることもあります。当院では人工関節の手術後に抗血栓薬を投与して、血栓の予防を行っています。当院では血栓予防薬の全国規模の治験(新薬のテスト)も行っており、人工関節のセンター病院として万全の対策を期しています。
負担の軽い人工関節で早期社会復帰を
単顆人工関節置換術(UKA)について

UKAは「人工関節による治療」の項目でも紹介しましたが、膝のすり減った部分だけを取り替える方法です。普通の人工関節を「総入れ歯」としたらUKAは「部分入れ歯」にたとえられます。UKAは手術による膝の負担や痛みも少なく、社会復帰が早くなるため、当院では積極的にこれを行っています。当院はオックスフォード型UKA採用しており、北海道でこの手術を最も多く行っています。
執筆/監修:浜口英寿



